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執筆者の写真渡邊

イネミズゾウムシと箱処理剤

まず入口の少ないこのブログを閲覧頂きありがとうございます。。



さて5月は極端な気候の変化が目立ち、

さほどよくもないスタートを切ったように思えます。

冷たい風が強く吹いたり、

朝晩冷え込んだり、

かと思えば真夏のように昼間暑かったり。


極端な気温の上昇でガスわき、アオミドロ、表層剥離が

あちこちで発生しています。


初期除草剤施用後は1週間の貯め水をして、

その後2~3日間の完全落水によるガス抜きをしましょう。

稲わらや埋め込んだ雑草などの未熟有機物が分解される際にメタンガスが発生します。

このメタンガスは根や葉の先に焼けを起こします。

ガス抜き作業は同時に土中への酸素の供給にもつながり、

根の活力が高まり、初期生育がよくなります。


二回目の除草剤を散布後1週間したら、

同じように2~3日の完全落水によるガス抜き。

ただし落水期間が長すぎると除草剤の処理層を壊すことにもなりますので、

やりすぎにはご注意ください。

やはり雑草は田面の土が露出したところから先に発生するものです。。













最近増加している気がするのがイネミズゾウムシ。



















あぜ回りや排水路などの雑草地で越冬して、

春になると幼虫が土中で根を食害します。

成虫が葉を筋状に食べて初期生育の妨げになります。

ご当地新潟では年1~2世代のペースで増殖。

通常葉が固くなる6葉期前後には葉の食害は終わり田んぼから出ていくようですが。。


前年多発圃場では箱処理殺虫剤による防除も効果が薄くなりがちです。

毎年対策して個体数を減らすようにしましょう。


おすすめ対策剤:

プリンス粒剤 

ヨーバル系  箱粒剤

トリプルキック(シアントラニリプロール系) 箱粒剤

アレス系  箱粒剤






































(正直パダンは箱処理剤としては初期害虫には効果が弱くなってきてる気がするな。。

ケラ対策にはなるけど。。)





そして箱処理剤界に新たな風が…!

今年から発売のミネクトフォルスターにひそかに注目しています。




















ミネクトフォルスターSC 1L


イソチアニル 17.4%

ペンフルフェン 17.4%

シアントラニリプロール 6.5%


なんと水で100倍希釈して潅注する新感覚箱処理剤。

1Lで200箱分。

田植前10日から処理可能で、薬害の心配がない。

慣行育苗スタイルの人はもちろん、プール育苗の方も落水してから潅水はするはず。

ホース接続タイプの液肥混入機(別売り)を使えば簡単に散布できます。


動散かついでまくより楽だし作業的にも一石二鳥です。

さらに粒剤タイプのものよりリーズナブル。


適用は

いもち病、紋枯病、イネドロオイムシ、イネミズゾウムシ、ニカメイチュウ

(シアントラニリプロールが入っているので残効も長く、

ほとんどの虫に効くんじゃないかなあ、と思います。。主観)

テストでまいていただいた方の圃場も虫の食害はほとんど見られませんでした。

成分的には問題ないし、潅注で効果が持続するなら問題ないですね。


これはきっと流行るぞ…!

そして液肥混入機も一緒に出ていくことだろう。


ミネクトフォルスターSC(メーカーHP)↓


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